短い季節たち/梅昆布茶
込まれそうになりながら酔って眠る。ほんとうに星だらけの夜だった。
でもどうしてサマー・イン・ザ・シティーかと言うと岐阜、富山、滋賀を通過。
タクシーと一般の車も驚くほど運転が荒っぽいと感じられた京都だったからだ。
歴史的風情よりもやたら人が多くて観光の顔した都会しか感じる暇がなかったのだろう。
でも「二十歳の原点」の高野悦子さんが通ったジャズ喫茶しあんくれーるにいきたかったのだ。
いまはもうないそうだし大切にしていた女性をあしらった素敵なマッチもいつのまにかなくしてしまったが。
いまでも彼女の聴いていたスティーブ・マーカスのTomorrow never knows は好きな
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