短い季節たち/梅昆布茶
 
に散乱していたりもする。
かつて所属していた天文同好会の仲間と活動の一環として高原に観測所を手作りで建てたのはもう三十年いじょう前のことになる。
いまでは同様の観測所がちいさな群れをなして星の里とも呼ばれているらしい。

たまにぶらりと訪れてみるその場所は僕の懐かしい小宇宙への入り口でもある。
秋には一面にコスモスが咲き乱れているわけではないのだが僕は
かってにこころのなかで近くを走るコスモス街道になぞらえてコスモス高原と名づけているのだ。

これからは空と風に会いにゆくのにはちょうどいい季節かもしれない。





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