おじいさんの箒 /
服部 剛
2階の窓の下から
ざあっざあっと
枯葉を掃く音が聞こえる
朝になると
向かいの家のおじいさんが
箒ではく音だ
日々の雑念というゴミが
すぐに溜まる僕の心も
あのおじいさんの箒に
ざあっざあっと掃いてもらい
空っぽにしてほしい
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