飛行機雲/ぎへいじ
僕の住む町の空は 道になっているのだろうか
アルプスを越えて一直線に 飛行機雲をのばして 飛んでくる
天気のいい日は ゆっくりとその雲を消しながら
次のアルプスを目指すかのように 飛んでいくんだ
手を振ってもわからないと思うのだが
俺達は 時々大きく 大きく両手で振ったりする
行ってしまえば・
また 目の前の小さな石の上に よじ登ろうと
七転八倒をはじめる
それが今の僕らの 小さいながらも 大きな希望で
今日が ダメだからと言って やめたりはしないのさ
精一杯飛んで見せるさ!
だって
今は これが俺達の夢なんだから
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