日々の雑感/るか
ての適切な名辞を私は思いつかないので、それをα(アルパ)と仮に措いて名指してみたいと思います。それがある時は言葉と呼ばれたり、ポエジーと呼ばれたりしている。でもそういう呼び方には余りにも歴史的な意味の累積が纏わりついてしまっているので、中性的に、なかばノンサンスな仕草で、αと指示しておきたいのです。それは勿論、伝統的に、カミ、と崇められてきたものと何らかの関わりがあろうし、だが不遜の罪を犯したくないし、たぶん私たちが現在手にしているような方法ではロジカルに解明することは「永遠」に原理的に不可能であろうから、神とはいわない。
詩や映像や、アートだけの話ではなく、すべての労働、一切の人間的アクティビティ、それだけでなく天も地も、大空も海も、草原も砂漠も、昆虫も動物も、花も樹々も、万物がそれぞれの形で、目的として指し示している一点がある。凝視し切望している存在がある。それを変換して、私たちに感じられるようにする技術が、おそらくは詩だったのだろう。こうした理解が、神学的に何を意味しているのかを私は殆ど知らない。
戻る 編 削 Point(2)