或る愛の話/済谷川蛍
遊ばれていた。どうも最近の中学生はネットの影響かだいぶHなことになっているらしい。由々しき問題とは別に思わない。日本がアメリカに近づいていくのを感じる。しかし俺はこの世で唯一の大事なものが汚されたような怒りを感じていた。
俺は愛がどういうものか知っているつもりだったが、自分の愛が醜いものだとは知らなかった。いや、これで2度目なので忘れていたのかもしれない。夢はよく忘れてしまう。そして夢は夢であることに気付きにくい。夢の終わりはいつだって突然起こる。
初めは彼女と楽しくチャットをしていた。2人の抱く感情や印象はまるで別物だったが。彼女のことをチャットで知っていった。部活や、喋りの癖、性につい
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