ラ シルフィード/
そらの珊瑚
雨上がりの
苔の上で眠る
あの幸せを
私はどうして手放してしまったのか
雨上がりの
苔の上で眠る
それをするには
私は大きくなりすぎてしまった
雨上がりの
苔の上で眠る
極上の絹に似た肌触り
安住の美(うる)わしき寝台
苔に集うものたちは
だれもが
少し臆病で
少しさみしいのです
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