玉を、打つ/
服部 剛
休日。
ふとんの上にのびている、午後
窓の外から
かーん
威勢のいい、ゲートボールを
打つ乾いた音が、青空に響く
(何故、僕の目の前に
もやはもやもや覆うのか?)
(何故、僕の足元は
すぐにぐらぐらぐらつくのか?)
かーん
「おぉ・・・!」
窓から、近所のお年寄達の歓声が
布団の上にのびきった僕の鼓膜にひびく
しえすたの夢
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