ある程度必死に生きているので/中山 マキ
私は今日も人を羨んでいます。
そして同じように
人に苛立ちを感じています。
それは昨日も同じでした。
だからきっと明日も同じになるのでしょう。
そんな負のループの中で
私はオルゴールの人形のように
葛西臨海公園の観覧車のように
その場にしっかり佇んで
くるくる器用に心を動かすのです。
私は昨日忘れていた言葉を
今日思い出します。
思い出してしまえば
それほど大仰なものでもなかったことに
1人拍子抜けし、サンクスで買った100円の
チョコレートケーキバーを食べ始めます。
私は大した問題でもない現状と
大いに問題定義
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