詩について/Ohatu
 
見ることができた。
 
 それは「生まれるよりほかしかたがない」と言える物だった。

 「自分でしかできないこと」を模索する、たくさんのできそこない。

 詩であるにははるか及ばないが、その胎動、すなわち、生身を抉り取ったような
 肉のにおい、息の乱れ、または、筋のこわばり。

 最近は、そういう物を見ない。

 まるで、「詩」では無い何かへ、集団で疎開してしまったかのようだ。

 うまい、下手の話ではない、念のため。

 

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