愛の22/瓜田タカヤ
ポップすぎる見せ物小屋のポスターやチラシ
初期のデザインに戻るカルピス アイドルのほぼ本物な着ぐるみ
海辺で静かに過ごす青年の部屋の窓にはアメリカ製のリアルドール
それが送られてきた木枠が巨大すぎて家族に知られてしまったのだ
彼は必死にボトムズだって!ボトムズだって!と訴えた時に吸っていた
母親のタバコの煙がライアーの文字を偶然に象るシンクロニシティー
愛しのシンクロニシート
ラビオリのTシャツを洗う擬人化された動物
距離の解釈の先には宇宙船があり
裏返るよどんだ声のみが遅い速度で頭を揺さぶる
機械の身体が濡れ
初めて私の朝を告げる
精悍な野良犬の花
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