夏の鍵/
そらの珊瑚
圧縮されたファイル
記憶という
過ぎ去った時間
遠くで花火の音
安全地帯からは
それをみることは叶わない
蒸れた熱が
蜃気楼のように、ゆらぎ
ここではない何処かへ連れていく
発火を待つ
白いマグネシウム
この手のひらに
夏をひらく鍵
圧縮されたファイル
解凍を繰り返し
変容していく
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