見捨てられても/阿ト理恵
 
あ。単に狩りができない故の食いぶちサ 。

満月をまっぷたつに裂くように、まっすぐ疑うことなく飛ぶ飛行機のように、詩にハマって愛に溺れ、こんな小さなバカ達な存在を、きっと、この地球は包んでくれると信じて。疑いはじめたら家族の首を友人の首をペットの首を己の首を締めなければならない。人間の存在を否定せざるを得ない未来にならないよう、せめて己の頭を己で撫でてほしい。

箸より重いものを持たず、箸より重いことを考えない。

同じ種族やペットから見捨てられても、最後は地球のこやしとなってゆくのサ

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