マックでアイスコーヒー飲みながら/天野茂典
灯油ファンヒーターを
いもうとがつけておいてくれた
ありがたかった
割れて 砕けて 裂けて 散る＊
波がみたかった
マックでアイスコーヒー飲みながら
夜の海が見たくなった
はげしく実朝
短歌的抒情につられて
花椿
海に散らしに
行きたかった
荒々しい波のボリューム
ドーン ドーンと
腹に来る
ウーハー
もうおまえなんか死んじまえ
海に散った花椿
くだける波の白さよ
俺には恋なぞむいてない
ビョン ブヨン シャラシャラリ
海にむかって機関銃の乱反射
だだだだだだだだ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)