ポイントいりません(絶望していろバーカ)/モリマサ公
 
「みんな」を覆う。
輪郭線を失った人類がやわらかくはりつめてどこでもない場所となってく。
夜空は「あれがわたしたちのほんとうの皮膚だよ」になる。
これが歴史というものなのかな?

「絶望していろ バーカ」

壊れた人工衛星が頭上を「ただゆっくりよこぎって」もうだれのものでもない?
真夜中のビニールハウスで電灯がいくつもばかみたいにひかり
その中にいる「ぼくたち」の花はばらばらな角度に咲き乱れる?
すっごい明確な曖昧さにしがみついてる今。
からっぽのバスタブにひびくバラエティ番組の笑い声が果てしなく
限りないグレーな風景のなかを「俺たち」はどこまでも歩いてく。
「そこまでし
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