あなたを補える場所/中山 マキ
言葉が足りな過ぎても、多過ぎても、
どちらにしても傷つけてしまう
伝わっているのか気になって
伝わり過ぎてしまっていないかも気になって
調度良い と感じるまでの間に
私とあなたが交互に
時にはどちらかが少しだけ多く
思いを摘んで
あっさり放り投げてしまうの
繰り返し続ける不信感と愛情は
時々憎悪に直結して、
それでも充満する甘酸っぱい気持ちは
日々に彩りを気ままに与える
出来れば好きとか嫌いとかじゃない
もっと超越した場所で
あなたを補えたらと思う反面
そんな場所じゃこんなに泣いたり喜んだり
していないとも思うから
あなたを補える場所は探さないでいいかな
私を補える場所はその腕の中で充分なんだよ
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