6/16/はるな
支障がないとはいえ、夜の溝が深まるような、ときおりあらわれる孤独感ともいうべきものは、はげしくなりました。それは、なにかの代償のようにわたしに迫ってきて、しかし、その「代償」というのも象徴めいている、わたしは、終わることのできないゲームに身を投じてしまったのだとおもいました。あきらめは、深くなるというよりも、日常にすっかり馴染んできて、わたしはいったいなにが諦めなのか、そうでないのか、選択や、自意識とは、なんなのか、境界があるようなないような、両極をいっぺんに食べてしまったような中毒を感じました。
それが、あの日、あまりに多くの象徴のなかで、それがゆきすぎて、実体へと転じるさまをみました。誓いと
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