呼吸 (泡の下から舐める夢と/c
 

大事に持ち帰ってきた蝶の鱗粉を
シュガーポットにこっそり混ぜて
いつかたべたレモンタルトの破片を
今日も一日観賞する
永遠と一日に挟まれて
身動きがとれない
夢の中の自由が恋しいと嘆いても
あなたの帰りをここで待つ

わたしはひとつの透明な孤独で
わたしを楽譜におこしては
演奏されることのない それから

ぬりつぶす






     おはよう









正しさ
だけを頼りに
お茶の準備をはじめます

スパイスは夢のなかから










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