感無量/
蒲生万寿
今ここにある世界
皆等しく居合わせた命
天地の間に
別け隔てなく
生を受け
その持てる力と未来を
目一杯その体に現し
静かに去っては
また戻る
常に去るものがある
常に来るものがある
それが生命であることを実感したならば
現在過去未来
大小善悪を越えて
ただひたすらに
感無量
それに尽きるばかり
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