雨ざらし/Seia
私もう、
人生に期待するのやめたんです。
いつの言葉だったろう
それを口にした時代は
あの時の気持ちは決して
ネガティブでもないし
ポジティブでもなかった
ただニュートラルでいたかった
ただそこにあるだけでよかった
生きてさえいれば
孤独でも
孤独
孤独の空には雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が降る
雨が
孤独の空に雨が降るから
ただそこに立っていた
ずぶ濡れの街と
ずぶ濡れの服は
色が溶け合うように
ただそこに立っていた
孤独の空に雨が降るから
顔を伝って口にしたそれは
なんだか少し甘い気がした
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