「告白」を読んで/そらの珊瑚
 
 中一の娘が
「これ、めっちゃ面白かった。母さん、読んでみんさい」
 と言い、渡したのは、湊かなえ著「告白」の文庫本だった。近くのコンビニで買ったらしい。
 実は湊さんの他の著書は何冊か読んでいるのだが、これは未読。何年か前本屋大賞を取って映画化もされた。
 私はあまのじゃくで、ベストセラー中の本は数年間寝かせて、ブームが去ってから読みたい派である。そうやって忘れてしまった本も多いのだが、それらはきっと縁がなかったのだろう。
 縁というものは(本に限らず人でも)不思議なもので、一度切っても、再びひょんなことからつながるものである。
 思えば詩を初めて書いたのは中学生の時だった。(内容は
[次のページ]
戻る   Point(7)