革命前夜/無限上昇のカノン
 
多分 静寂な夜だっただろう
いつもと変わらない日常が終わり 子供たちはベッドで眠る
大人はたちは静かにお茶を飲み 聖書を開いて神に祈る
いつになく静かな夜に 何の疑問も持つことはなく
未来を築くことだけを考えている

朝日が上れば 世界が変わる
そう信じて朝を待つ 革命前夜


本当の革命は ずっと昔に始まっていた
誰も気付いていなかったけれど ひとり ひとりの心の中で
しこりのような違和感を感じ始めたその時から
革命なんて 突然起こるわけじゃない
トランプ遊びではないのだから 急にひっくり返るわけじゃない
自分の価値観がすべてだなんて 思い上がりもいいところ


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