伝説というはじまり/月乃助
 
な四基の聖体
雲をうかべた
その絵姿は、天への賛美のため
そう人々が昔口にした



崩れ去ったその中に 今 人は、
昔みた夢や驕りを 埋葬した
石棺となったそれは、またいつか 空色のペイントがぬられる
自分たちの犯した罪を
隠し/購うため
そのための 迷彩色


祈りを終えた 少女がたちあがる
娘には、あらたな命をやどす 力がある
期待ほどの 計画をその背に負いながら
泥あせた 花嫁衣裳をひきずり
歩む




祭壇のかげで、
マスクの 小さな二つのガラスをふきながら

少年は、
少女をみつめてい」た






   ・・





その時は、もうすでにはじまり、
幕があがっている


新生の森の物語、
ただ、演ずる 二人だけが、
知らずにいるだけ、、、、













戻る   Point(5)