VIEW2010 1(2)/はなもとあお
 



あの日手をひかれるまま
土にふれいまなお息づく幻の陰りを持つ白い夢あなたに隣を託した
時がほぐれ過ちのスカートが白いビニールと燃える
重なるふたつの大切にされないでひとつだけ満たされていた剥離するだけの痙攣
わかりあえない一方通行だった道、とける相互に、
あなたが変えた
あの日不安を抱えたまま
それでも充たされ溢れ過去が今を迎え
はじめを迎える腹痛に戸惑いながら
熱を含んだヤミに車窓であう十六夜に

私が産まれた








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