道具の価値/
しべ
コップの水がうねるだけで
時間は微動だにしないね
そのむこうの真っ赤な煙突の墨絵の煙も
必死に青く広がる景色も
上空に関心のないわたしも
中古車センターの色褪せた看板を眺める
わたしも
いや、私は砂時計である、
くびれた?
ないしは、
明日あたりの、吐き出されて
得体も知れず恐ろしく無関係な、
おそらくは
ザラザラと乾燥しきった
戻る
編
削
Point
(0)