『出かけられません』/座一
楽園の解体工事が
とり行われようとしている
汚染された水を タイホする警官たち
風たちは 殺し合い
泥んこが 泥んこに 罪をなすりつけている
天がくれた 雨
天がくれた やさしさ
天がくれた 悲しみ
どれも受け止めるには あまりにも大きすぎて
わたしたちは
ただ愛し合いたいだけだ
5cmの手のひらが 私の指 しめつけるように
必要としている
お互いの 存在を
なのに こんなにも このすべて
薬ビンを飲みほしたまま
ぼんやりと 写真を見ている
軽のワゴンが 紅い花びらを散らかした朝
お偉いさんが 首をつる
批判していた群衆を 黙らせるため
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