グリコのおまけ/るるりら
 
るんじゃろ
だれもが生の自分と 死の自分が 背中合わせの
ふたごみたいなもんじゃと わしは思う


生きとるとき、死のことを 遠く離れていると思っていても
距離的にはそんなに離れてなかったり
死のことばっかし 考えとるやつの 死は、あんがい次世紀の遙か先かもしれん

とにかくな 
負けるな
わしは いつも傍におる
ねえちゃんが わしのことを忘れない限り わしは おる
そばにいて まもりたいと 思おとる


ねぇちやんが なにか 今日も わしに手紙を書いている
相変わらず支離熱烈な手紙なんで 気の毒だ。悲しまんでほしい。
考えてみてほしい。ねえちゃん、あんたが もしワシで 姉のあんたが
弟より先に死んでいるとする。
そんで、姉のこと思って 泣いて、きちがいじみた詩とかいうもの
書き続けているとする。あんたは それで
嬉しいか?

な それは つまらんじゃろ
遠慮のう楽しいこと いっぱいしてほしい
いっぱい笑ろうてくれ
綺麗に生きてくれ 
ときには 
泣いて ええけ 



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