見えなくなる時/
晝
空が太陽でいっぱいだ
手のひらが透けていた
こんな日がたまらなく好きだ
もういないロックンローラー
目の見えなくなる祖母
もういないロックンローラー
助けられない母親
どうでも良かった父親
太陽がいっぱいに広がった
もうすぐ、沈んでしまうくせに
スズメが鳴いている
カラスが泣いている
太陽がたまらなくすきだ
手のひらが透けている
戻る
編
削
Point
(4)