言葉の寺 /服部 剛
 
つらい出来事があった時 
詩は、きみのしょげた背中をそっと押すだろう  

現実の壁が立ちはだかる時 
詩は、きみの涙に濡れた瞳をまっすぐ前へ向けるだろう 

詩は、暗闇に射すひとすじの光 
詩は、哀しみの内に芽生える種 

僕はそろそろ生きる言葉を探しに 
「言葉の寺」の山門に、入ろうと思う。 
(そこではもう一つの目が、開かれる)という 
古(いにしえ)の言い伝えを、観るために 








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