愛そのもの/シホ.N
 

とてつもなく大きな空の間を
できるかぎり大きな愛を以て
苦しみながら
かけぬけよう

きれいなうたが
きれいな風にのって
なにものでもない人間の
こころを
くすぐったりして

真実の理解など
どこにもなく
ただ
個々の主観の
妥協的了解が
世界を
世界としてとらえていたりして

大きな愛をもって
でも
愛する対象への執着は捨てて
愛すること
そのものであろう

思うわたしの主観も
存在基盤は
疑わしかったりするのです


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