山の笑い /服部 剛
 
お玉杓子のような百舌達が 
雨上がりの空に 
ばらまかれては、舞い下りて 
すすき野原にすーっととまる 
静寂のひと時 

ばらばらだった者達は 
ひとつになり 

きらきら光るすすき野原の 
背後にひろがる山々は 
まぶしそうに笑っています 







戻る   Point(3)