どうしようもない/浩一
シャカイやセカイ
あるいはセイジやケイザイ
などのことについて
もっと知らなくてはならない
といつも心の隅の方のさらに
横の方で思ってはいる
のだけれど
どうも
どうもそういう方面には乗り気
になれない自分がいて
どうも
どうにもこうにも
どうしようもない
でもやはり
そういうことを心得ていないと
たとえば戦争
などという大波が来たとき
戦中の文学者や詩人たちのように
足元から根こそぎさらわれる
危惧もあったりしたりする
のだけれど
どうも
どうもそういう方面にはその気
になれない自分がいて
どうも
どうしようもなく
どうしようもない
夏である
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