夢の惑星 /服部 剛
 
あぁ全てのひとは 
透きとほったぜんまいを背中に巻かれて 
晩夏に樹からぽてっと落ちる 
あの蝉に似ています 

(宇宙の銀河の果てから観れば 
 ひとの百年は一瞬です・・・) 

あぁ全てのひとの
体内にエレキの電流は巡っており 
今日も私は息を吸っては吐いており 
あなたの心臓はぽんぷとなり 
西へ歩むひとあれば 
東へ走る車もあり 
街全体が、ひとつの呼吸をしています 

(果てない宇宙に、ぽつんと光る 
 青い地球という惑星(ほし)は
 凄い速度で、今も回っているのです)  







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