夢の惑星 /服部 剛
あぁ全てのひとは
透きとほったぜんまいを背中に巻かれて
晩夏に樹からぽてっと落ちる
あの蝉に似ています
(宇宙の銀河の果てから観れば
ひとの百年は一瞬です・・・)
あぁ全てのひとの
体内にエレキの電流は巡っており
今日も私は息を吸っては吐いており
あなたの心臓はぽんぷとなり
西へ歩むひとあれば
東へ走る車もあり
街全体が、ひとつの呼吸をしています
(果てない宇宙に、ぽつんと光る
青い地球という惑星(ほし)は
凄い速度で、今も回っているのです)
戻る 編 削 Point(8)