1ピース /服部 剛
 
床屋さんで伸びた髪を 
ぱさぱさ、切った 

エプロンの上に 
切り落とされる髪は 
いつのまにか 
白髪交じりになっていた 

青年と呼ばれた頃よりも 
白い髪が増えた分 
こころの熟れた大人になって 
若き日の夢を叶えたい 

日々の仲間が 
ひとつのパズルになるような 
それ自身では小さいが 
それがないと絵にならない 
1ピースに僕はなりたい 







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