虹色ポエム/RT
 
 
むせかえるような 
森の 



   *


それは永遠に 
打ちよせられる 
波だった 
水平線の 
そのまたずっと向こうから 
波はくりかえし 
やってくる 
波が生まれる場所はどこだろう 
水平線に問いかけてみる 
答えはない 
波が帰ってくるだけだ 
空と海が 
お互いを受け入れながら 
永遠を相談する 
ふたつの 



   *


眠れないのは 
庭の外に何かがいるから 
息をひそめ 
闇に身を隠している 
私の喉笛に 
いつ噛み付こうかと 
じっと時をまっている 
今日もまた 
私の意図せぬ所で 
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