空の銃声 /
服部 剛
変えよう、昨日まで濁っていた空気を
変わろう、まあたらしい明日を演じる役者へ
昔の僕は、めんどうくさいと思っていた
今の僕は、仲間と一つになってゆこうと思う
3・31という日付は、年度末の緊張がみなぎり
4・1という日付の幕が上がった空白の台本へ
明日の僕等は
あらたな一歩を踏み出すだろう
時の境目で
横一線に並んだ僕等は
それぞれの役という名の
位置について――
傍らに立つひとが
右手を上げて
ぴすとるの口を、空に向ける
戻る
編
削
Point
(2)