ぼくたちはズレてる/フミタケ
 
素敵なノートをえらんでひらいて
ひらいてく夜にコトバをひろってつむいでなんにもない
なんにもないデスクは素敵さ
素足が似合う女の子みたいに素敵さ
あふれるEメールが
雲の上のちっぽけなハードディスクからこぼれ落ち
誰かはいいわけをして
遠くでは犬が吠え 
誤解されやすいあの娘の目はいつだって素早く
心を乱された誰かはスコッチを手に
星が旋回する間に
忘れたいことは滑り落ちていく

ぼくたちはズレてる すこしづつズレてる
星たちがぐるっとひとまわりするあいだに 僕たちがズレて奏でる
タイミング と
からだ と
こころ

君が厳選
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