ゲーテさんと晩酌 /服部 剛
ビールを飲んだ僕のからだは
北国の暖炉みたいにほてっとあっだがぐなってくる。
心臓がどくりどくりと高鳴ってくる。
このボールペンを持つ手も、震えてくる。
しゃんそんっていいなぁ・・・
薄明かりの店内で
無数の音符等が浮遊して、踊っているよ
人生とはきっと
全ての出来事にきすする為のもの
今日僕は、ゲーテさんが好きだったという
けすとりっつぁしゅばるつびぁを飲み
生まれて初めて、ほんとうの酒の味を知った。
このテーブルの向かいの席には
透きとほったゲーテさんが
美味しそうに黒いビールの入ったグラスを
今、ふわりと傾けています
戻る 編 削 Point(4)