ひとしきり泣く/中山 マキ
必死に考えても、
結論なんてものはある程度決まっている
それは無力であり、重力でもある
こんにちは
そうやって
どうやっても人は生きていく
誰だって上手く笑ったり泣いたり出来ないけど
明日は来る、太陽も昇る、雨も降る
そこはいつだって君と同じ
温かいミルクの
二口目に気付くほのかな砂糖味
そんなほんの少しの思いやりに
私はいつも気付ける人でありたい
切なくなってきて
嬉しくなってきて
泣いてしまう
なにも辛くもない日でも
そういう時に微笑んであげられれば
それだけでもいいと思う
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