虹のありか /
服部 剛
新しい、新しい、と未来ばかりに手を伸ばし
追えば追うほど、幸いの虹は逃げてゆく
古(いにしえ)の魂の形象を宿すものこそ
今・ここに新しい
古の魂をそっと胸に納め
自らの魂と一つに重なる時
心の空に
ひとすじの虹が架かる
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