祈/
李伍 翔
何時の日にか
消えるさだめの光を追って
星巡りの旅に出る
闇に 近く潮騒の端が
足許を濡らして
凍てつく 夜気をはらんだまま
かじかむ指の先にある
掴めたはず の半身を
奪っていってしまった
絶たれた道の先
輝く星達は尾をひいて
真っ赤に焼けた太陽へと
消えていった
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