ひかりの風 /
服部 剛
12色のビー玉が入った瓶を
逆さに持って
机にこん、と落ちた一つは金色の
きらり、と光る玉でした
もし、空の上に
あなたを主役にした作家がいるなら
筋書きの無い物語を
彼にまかせてみませんか?
そうして一つの場所に引き寄せられた
人々の間に吹き抜けるのは
きらり、と光る風でしょう
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