240311/ねことら
ひとりひとりがたちどまり、回顧し、展望し、まっすぐ柱を立てていく。いきること。それ自体に意味はない。いきたことに意味がある。いきなければならない。かならず、わたしたちはいきていかなければならない。
やがて、折れた茎はゆっくりと起き上がり、みずを渡らせ、土を割り、揺れることなく、惑うことなく、ひかりを受けて伸びていく。かならず、希望はある。見えなくなることがあるだけだ。
ある、祈りがあった。そこ、ここに立つ、柱があった。今、今だけの物語が、続いていく。何度でも、立ち上がる。かならず、立ち上がることができる。そのために、もう一度祈る。これは、そのための言葉だ。
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