古代の器/梅昆布茶
アンケートのお願いと共に待ち受けている
いきなり縄文特有のエネルギーに満ちた5〜60cmもありそうな甕が迎えてくれる
隣には古墳時代の須恵器
京都地方で作られた物らしい
さらには1万5千年前
旧石器時代氷河期のナイフ型石器
学芸員らしき若者がしきりに説明してくれるこじんまりとした
しかし確かに僕たちの有限を祈りの言葉で慰めてくれる古代の意志の感じられる空間だ
ひと通りみ終わって図書館に入る
静謐な空気が支配するこの空間で僕は知の遺産たちの息遣いを満喫する
そして時にはただ詩的だというだけで
キメラ・クローン・遺伝子
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