血/
理来
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の河岸(かし)にささる
水のお話
その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話
ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラーの折り目にかくされて
人知れず守られる
ひとつだった流れを
よりわけていく
夕映えの頃からか巡り見る
背中を走りくだっていく数多の日
うもれた骨に伝わる雪
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