竹林をぬけて/
そらの珊瑚
こもれびのなかに
あなたがいるような気がする午後
柩は
とうに燃やされ
ひとすじの白い煙になったというのに
竹林をぬけると
境界線がにじみ
時間がさやさやと巻き戻る
愛しい人たちの
愛しい声をたよりに
こもれびのなかで
あなたも私をさがしている気がする午後
私はここにいます
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