僕のうた/maricat
 


人が次々と溢れる

僕は誰のことも知らない

ましてあなたが誰だかなんか

今何を考えているかなんか

解りやしない のに

僕が何を言わんとするかは

あらかたバレている

やめてよ

だってあなた知らないでしょ

去年の今日に僕が

どの猫に声を掛けたか

知らないことが次々と溢れる

言葉が 人が 音が

寄りかかれる安全地帯などない

ここに 今 立っている

僕が唯一知っていて

僕が唯一語ってもよいこと

あなたのことは知りたいけれど

あなたの1/3も知ることは出来ない

だって 僕なんだもん


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