『無題』/あおい満月
 
高揚を求めながら
沈み込んでいるたましいは
かわりながら
かわることの意味をしらない

やさしさがオセロのように
あまえにかわってしまう
この場所では
四方に囲まれた一角が拠り所

ほほえみながら
なみだをながす

声は
音のない雷鳴のように
誰の耳にも届かない

何をし、
何ができるのか
感じることから
時をはじめる。
誰もがまどろんでいる
僅かな隙に



                     二〇一二年一月一八日(水)
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