そのことは眠りの程度とはまるで関係が無い/ホロウ・シカエルボク
 
の理由がある、でもそれがなんなのかは君には判ることはない、ただその領域にあまりこだわることはないということだけが判ってきたくらいで。それは多分君が本来そうあるべきだと捉えているスタイルの在り方と似ているのだろう。結局のところ、ひとは自分のためだけにしか生きることは出来ない。個人というのはメロディのようなものだ、それに関わるものたちがアレンジメントや楽器の役割を果たす。君はそれをメロディだと思わなかったことはなかった。いつもどこかでそう信じていたはずだ。だからいまこうして言葉になったのだ。君は若いうちはうまく歌うことが出来なかった。アレンジによって壊されたり、似合わない楽器を当てはめられたりしてアン
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